Keith Haring's Line: Race and the Performance of Desire.

キース・ヘリングの作品制作の中心には、“線を描く”という行為がありました。彼はキャンバスや地下鉄の壁だけでなく、人間の肌にも線を描き、その表現を広げていきました。

本書では、パフォーマンス研究、クリティカル・レース研究、クィア理論を結びつけ、ヘリングの生涯と芸術における人種を超えた交流やアイデンティティの表現がどのように形作られたのかを探求します。

また、ダンサーで振付家のビル・T・ジョーンズ、グラフィティアーティストのLA II、そしてスーパースターのグレース・ジョーンズなど、多様なアーティストとのコラボレーションを通じて、ヘリングが人種や文化の違いをどのように捉え、作品に反映させたのかを深く掘り下げています。

さらに、異なる人種間の芸術的なコラボレーションによって生まれる創造的な可能性やポジティブな影響だけでなく、対等性の欠如や文化的な違いから生じる課題についても批判的な視点で議論しています。

【著】Ricardo Montez

【発売日】2020/9/29

【発行】Duke Univ Pr

【体裁】B5変型判

【頁数】149ページ

【言語】英語

【ISBN】978-1478008606