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【Nakamura Keith Haring POP SHOPとは・・・?】

ストリートを舞台に、1980年代のアメリカ現代アートシーンに革新をもたらした作家キース・ヘリングは、シンプルで力強いラインを使い、当時の混沌とした社会を描きました。

1958年5月4日生まれのヘリングは、大学時代に故郷のペンシルバニア州の田舎から大都会ニューヨークへ移り、ゲイ男性であることをオープンにしながら活動。作品の中には自身のセックス経験を描くようなホモエロティシズムから、LGBTQコミュニティーへのカミングアウトを促進する《ナショナル・カミングアウト・デイ》などの社会的なものまでLGBTQアイデンティティーを通し、美術愛好家はもちろん、ベルリンのSMクラブに集うゲイたち、原宿の歩行者天国で踊るブレイクダンサーやニューヨークのストリートを徘徊するドラッグディーラーまで、あらゆる人々から愛されました。

80年代はHIV感染の拡大により世界が大きく揺らいだ時代でもありました。多くのマイノリティーと同様、ヘリングの周りもエイズによって命を奪われました。HIV陽性者支援団体ACT UP (AIDS Coalition To Unleash Power)が結成された1987年にはコミカルなコンドームのキャラクターを描き、セーフセックスを推進する《セーフ・セックス!》を発表。この作品イメージは自身が運営する《ポップショップ》で販売されるTシャツやコンドームに使用されました。1988年、ヘリングも「エイズ」と診断されました。「死刑宣告」とも言われていたエイズ診断をよそに、さらに意欲的に制作を続けます。1989年には《偏見は恐怖》を制作。これは「見ざる・言わざる・聞かざる」の意を寓する三猿をモチーフにしたもので、当時のエイズ・エピデミックに対する政府や社会の無関心を警告し、ACT UPと活動をともにするなど、精力的にHIV・エイズ問題へ取り組みました。

1990年2月16日、ヘリングはエイズ発症により、31歳でこの世を去りました。世界中に「希望」のメッセージを発信し続けたヘリングは、息をひきとる直前まで、命のシンボルでもある「ベイビー」を描きました。

中村キース・ヘリング美術館は、ヘリングの遺志に沿って、LGBTQ+コミュニティーの平等やHIV・エイズへの正しい知識や情報の普及などの社会活動に2007年開館から取り組んでいます。

当館ミュージアムショップではキース・ヘリング自身がプロダクションに関わった80年代から変わらないポップショップ公式商品をはじめ、ヘリングとも親交のあったアンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキア、パトリシア・フィールド等の商品、世界で唯一のヘリングの美術館ならではの日本ではここでしか手に入らないコラボアイテム、世界中からの直輸入限定アイテムを揃えています。また、LGBTQ+プライドやカミング・アウト・デー、世界エイズデーにも向けたアイテムも販売しています。

【中村キース・ヘリング美術館とは?】

Nakamura Keith Haring Collection(中村キースヘリング美術館)は、「キース・ヘリングの世界~混沌から希望へ~」をテーマに、キース・ヘリングのコレクションのみを展示する、世界で初めての美術館です。 日本がバブルに沸いていた1980年代、アメリカではインフレの激化、失業率の増加、経済の混乱とともに、大都市では治安が悪化し、 犯罪の多発がクローズアップされていました。1980年代アメリカの「光と影」を背景に、キース・ヘリングは10年余りという短い期間に精力的な 創作活動を行いました。彼は、世相を反映するかのように「未来への希望と夢」を表現しながらも、一方では「人間の持つ狂気」などを 表した作品も多く、やはり「光と影」両方の側面の作品を残しています。 当美術館はキース・ヘリングの貴重な作品を展示することを目的としているだけでなく、彼が発したメッセージを体感していただけるよう、 建築家 北川原温の設計により、「光と影」を表現した空間を創出しています。作品をご覧いただくと同時に、空間体験を通じてキースの 考えたことや人生、そして彼が駆け抜けた時代について想いをめぐらせ、来館される皆さんに「希望」と「夢」というエネルギーを感受して いただきたいと考えています。

"大自然のエネルギーと純粋な感性が向き合う場"

小淵沢は八ヶ岳の裾野に位置し、緑溢れる自然環境に包まれ、かつては縄文文化が隆盛を極めた場所です。また、日本で最も日照時間が長く、 標高1000mの気候は、生命を育む母胎の環境と似ているといわれています。 キース・ヘリングの作品は他民族大都市であるニューヨークというひとつのカオスから生み出されたポップ・アートであり、自然や緑といった 言葉とはかけ離れた作品群ですが、大都市が生み出す無数の「生」のエネルギーと、八ヶ岳の自然が宿すエネルギーや縄文時代の遺構が発する 生命力に通底する力強さと純粋な感性が向き合う場として、この地が選ばれました。 エネルギーの交流の場として、そして心を開放する場として、当美術館を創造してゆきます。

 

中村キース・ヘリング美術館

〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町10249-7 

Tel.: 0551-36-8712

Email: museum@keith.jp