The Soft Machine: The Restored Text

『Nova Express』『The Ticket That Exploded』へと続くウィリアム・S・バロウズの「カットアップ三部作」の第1作。

言語ウイルスによる人類への侵略、同性愛、麻薬中毒、暴力といったテーマが交錯する、17篇からなる実験的なSF小説で、独自のスタイルと挑戦的な内容が読者を未知の世界へ誘います。

バロウズは文章やテキストを物理的に切り刻み、それを再配置する「カットアップ」という手法を考案し、文章をランダムに構成することで、新たな文脈や意味を生み出そうと考えました。

カットアップはバロウズにとって単なる創作技法にとどまらず、「言語がいかに人間の思考を支配するか」を暴露する手段でもありました。

この手法は文学だけでなく、音楽や映像などの分野にも大きな影響を与えています。 特に音楽では、デヴィッド・ボウイやトム・ヨークなどの著名なミュージシャンが歌詞や作詞の手法としてカットアップを採用しています。

このエディションでは、バロウズ研究の第一人者であるオリバー・ハリスが編集と序文を担当し、『The Soft Machine』の執筆と改稿がどのように行われたのか、その詳細な経緯を初めて明らかにしています。

これにより、バロウズの執筆手法が単なる「偶然」に頼ったものではないことが明らかとなり、この作品が新しい世代にとってどれほど革新的で重要なものであるかを伝えています。

アメリカの作家であり、ビート・ジェネレーション文学運動を牽引した重要人物。ドラッグ文化や性的タブーを扱う過激な内容で知られ、その独創的なスタイルは後世に多大な影響を与えました。

小説『クィア』の刊行と映画『クィア／QUEER』の公開を記念して、バロウズ関連書籍をご購入の方にオリジナルステッカー（非売品）をプレゼント！

映画『クィア／QUEER』は5月9日公開。

『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督による最新作。

同日にはドキュメンタリー映画『バロウズ』も公開。

この機会に、バロウズの世界をぜひ体感してください！

【著】ウィリアム・S・バロウズ

【発売日】2014/04/22

【出版社】Penguin Classics

【体裁】ペーパーバック

【頁数】336ページ

【言語】英語

【ISBN】978-0141189789